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カンボジア③

②アンコール遺跡群
Ⅰ.アンコール・ワット(寺院によって造られた都城)

約2平方㎞、3重の回廊に囲まれた高さ65mの中央祠堂を中心に4基の塔堂があり、この併せて5基がヒンドゥー教における「世界の中心」である「須彌山(メール山)」を象徴している。
周囲は幅190m、南北1.3㎞、東西1.4㎞の環壕に囲まれている。これは、大海原をそして周壁はヒマラヤの霊峰に見立てられている。
1113年~1145年頃、スールヤヴァルマンⅡ世によって建立された。
外壁にはヒンドゥー教の神話や、古代インドの叙事詩、死後の世界などを表すレリーフで隙間もないほどに埋め尽くされている。
中には、彫刻のための下書きや、彫る途中のままで残されているところもある。

通常、寺院等は太陽が昇る方向、つまり、東側を正面として建てられるが、これは例外的に西側を向いて建てられている。これは、建立したスールヤヴァルマンⅡ世が自分の死後の墳墓として建てたため…という説もあるのだが、残念ながら今のところ明らかにはされていない。
しかしながら、西向きに建てられているため、東から昇る朝陽を受けた姿が大変美しい、と朝早くから日の出を受ける姿を見にやって来る観光客が引きも切らない。

遺跡群の他のものも同様であるが、崩壊しかかっている部分と内戦時代に壊されてしまった部分、植民地時代や内戦時代に美術的価値を見て盗難にあったところ、また、財宝などが隠されているのでは…などと壊されてしまった彫像も各所に見られます。
大変、残念なことです。


[第一回廊レリーフ]
乳海攪拌のエピソードの浮き彫り。
『乳海攪拌』の話;
神々と悪魔が不死の霊薬アムリタを作り出すために話し合った。
「神々と悪魔の両者で大海を攪拌すればアムリタが出現する…」とヴィシュヌ神が告げ、ヴィシュヌ神が大亀クールマに変身し乳海に潜り込み、神々と悪魔は協力してマンダラ山を攪拌棒にし、その山にヴァースキ竜(ナーガ)を巻きつけて回転の軸として88人の神々と92人の悪魔が両端を引っ張り1000年がかりでぐるぐるかき回した。
あまりに強く引っ張ったため、竜は口から毒を吐き出した。世界を焼き尽くすほどの毒をシヴァ神が飲み干し世界は救われた。マンダラ山が沈み始めたが、大亀に変身したヴィシュヌ神が山の下に入りこれを支えた。
乳状になった海からは太陽と月、天女アプサラス、女神ラクシュミーなどが次々現れ、最後に霊薬アムリタが現れた。アムリタを巡って神々と悪魔の間で争いが起こったが、アムリタは悪魔の手に渡った。
ヴィシュヌ神は大変な美女に変身し、悪魔からアムリタを奪った。混乱に乗じて神々がアムリタを飲み不死となった。
(簡単ですが、このような話です)

中央塔堂のてっぺん

レリーフが美しい、この辺りには彫りかけで放置されているものもある。

塔に登れる場所もある

大亀の上で綱引きする神と悪魔

仏教的なレリーフもある
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