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マドリッド『ゲルニカ』

スペイン・マドリッドにあるソフィア王妃芸術センター(Museo Reina Sofia)にピカソの『ゲルニカ』がある。
昔はプラド美術館にあったらしい。

バスク地方にあるゲルニカという町がドイツ軍に爆撃された惨事をピカソが戦争への怒りと命の尊厳をテーマにして描きあげた傑作である。

もう、ずっと前、ソフィアを訪れた時はそのエピソードは知らなかった。
単に一人旅でもてあましていた暇を美術館でつぶしていたのだ。
(美術館は安いしいくら居てもいいし、曜日によっては無料の日もあるし、ヨーロッパの美術館の多くはカフェも備わっている)

ソフィアに行ったのもそんな理由からだったが、ある展示室に入ってその作品を見たときはっとした。
展示室はその作品のためだけのもので、周りを習作の小品で囲まれて、正面に大きな『ゲルニカ』が掛けられていた。
作品には近づけないように赤いロープが渡されている。

なんだか訳が分からないまま、泣きそうになった。
小さい頃は泣き虫だったが、もう最近は感情で泣くなんてことはほとんど無かったのに。

抽象化された単純な線が却って感情を揺さぶったのかもしれない。

もし、マドリッドを訪れるなら『ゲルニカ』だけは見ていただきたい。


写真は撮れなかったので買って帰ったポスターです。
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